ミャンマーを舞台にした国際的な詐欺事件で、詐欺の「かけ子」を紹介したとして、名古屋地検は6日、無職丸杉龍実容疑者(31)=住居不定=を、職業安定法違反の罪で起訴した。認否は明らかにしていない。丸杉容疑者は、警察官などをかたる詐欺の共犯容疑で3回逮捕されていたが、地検は詐欺容疑については不起訴処分とした。理由は明らかにしていない。 起訴状などによると、丸杉容疑者は、海外で特殊詐欺を行っている人物らの依頼を受け、共謀の上、昨年11月~12月、求職の申し込みをした少年(16)と男2人の顔写真などのデータを提供。3人を出国させ、かけ子として紹介し雇用させ、有害な業務への職業紹介をしたとされる。