ロンドン警視庁は9日、英国拠点の親パレスチナ団体「パレスチナ・アクション」に活動禁止命令が出されたことに抗議したとして、200人を逮捕したと発表した。逮捕者はさらに増える見込みだという。 同団体は6月、イスラエル政府に武器を供給する武器メーカーへの抗議として、ロンドン郊外のブライズ・ノートン空軍基地に侵入し、軍用機2機に赤い塗料を吹き付けて損傷させた。 これについて、クーパー内相は「恥ずべき行為だ」と非難。反テロリズム法に基づいて同団体をテロ組織に指定し、活動を禁止する命令案を提出、7月に英国議会で可決された。 ロンドン警視庁は今月9日、英議会前広場に500~600人が集まり、一部が同団体を支持するプラカードを掲げていたため、逮捕に踏み切ったと説明した。逮捕者の一部は、今後、同団体を支持するいかなる活動にも参加しないという条件付きで、すでに釈放されたという。(ブリュッセル=牛尾梓)