今年1月、JR長野駅前で男女3人が殺傷された事件で逮捕・送検された容疑者の男(47)の刑事責任能力を調べるための「鑑定留置」が12日に終わりました。検察は今後、起訴するかどうか判断します。 刑事責任能力などを調べる鑑定留置が12日に終わり、長野中央警察署に移送された長野市の無職、矢口雄資容疑者47歳。 事件は今年1月22日夜、JR長野駅前でバスを待っていた男女3人が刃物で次々と襲われ、長野市の男性が死亡、男女2人が重軽傷を負いました。 警察の調べに対し矢口容疑者は当初、黙秘を続けていましたが捜査関係者によりますと3回目の逮捕の後、「無罪を主張します」と容疑を否認。また「社会に復帰しなければ」といった趣旨の供述をしているということです。 長野地方検察庁は矢口容疑者の刑事責任能力を調べるため、今年3月から7月11日までの予定で鑑定留置を実施していましたが、さらに1か月延長し合わせて5か月ほどの間、精神鑑定を行ってきました。 長野地検はこの結果などを踏まえて勾留期限の来週18日までに起訴するかどうか判断します。