川崎市川崎区の住宅で岡崎彩咲陽(あさひ)さん(20)の遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で神奈川県警に逮捕された元交際相手の白井秀征(ひでゆき)容疑者(27)が事件発覚後、容疑者の親族の説得を受け、滞在していた米国から帰国していたことが捜査関係者への取材でわかった。 捜査関係者によると、岡崎さんの行方が分からなくなった昨年12月20日以降、白井容疑者は県警から任意の事情聴取を7回受けていた。 昨年12月26日の聴取では同月中旬に岡崎さんの周辺をうろついたなどと話し、今年3月25日の、逮捕前に受けた最後の聴取では、岡崎さんが失踪した当日の朝に「勤務先周辺に会いに行った」などと話したという。 白井容疑者はその後、所在が分からなくなり、出国したことを4月8日に県警が確認。同30日、県警がストーカー規制法違反容疑で白井容疑者の自宅を家宅捜索し、居間の床下で岡崎さんの遺体が入ったボストンバッグを発見した。 このことを知った親族からの説得を受けて、白井容疑者は5月3日に帰国。県警の捜査員が羽田空港で任意同行を求め、同日、死体遺棄容疑で逮捕した。(稲葉有紗)