Netflixで公開中の“ハッピー・ギルモア2”、邦題は「俺は飛ばしや/プロゴルファー・ギル」が全米で話題沸騰中だ。 1996年にアメリカで公開されたコメディ映画「ハッピー・ギルモア」(日本では劇場未公開)の続編で、オリジナルでは主演の超飛ばし屋、サム・サンドラー演じるハッピー・ギルモアが400ヤードの飛距離を武器に全米オープン選手権を制するなど、ゴルファーとして成功していくストーリーが描かれた。 続編では、愛妻に先立たれアルコール依存症になっていたギルモアが、子どもたちの支えで立ち直り再びクラブを握る物語となっている。劇中には、本物のトッププロからレジェンド、さらには他競技のアスリートまでずらりと登場する。 その顔ぶれは、ジャック・ニクラウス、リー・トレビノ、フレッド・カプルス、コーリー・ペイビン、ニック・ファルド、さらにナンシー・ロペスと、滅多に見られないレジェンドたち。 さらに、ジョーダン・スピース、リッキー・ファウラー、ザンダー・シャウフェレ、コリン・モリカワ、ウィル・ザラトリス、ジャスティン・トーマス、セルヒオ・ガルシア、バッバ・ワトソン、米国女子ツアーのネリー・コルダらトッププロも出演している。 ギルモアは伝統ゴルフリーグの一員として、ローリー・マキロイ、スコッティ・シェフラー、ブライソン・デシャンボー、ブルックス・ケプカとチームを組み、新興リーグとのツアー存続をかけた戦いに挑む。 LIVゴルフで戦うデシャンボーとケプカが伝統ゴルフチーム側というのも笑える設定だが、コメディらしく、シェフラーがティショットを打つ前に対戦相手を殴り、警官が駆けつけると「またかよ…」と逮捕される場面もある。昨年の全米プロでの逮捕劇は記憶に新しい…。 NFLのスター選手で、世界的歌手テーラー・スイフトのボーイフレンドでもあるトラビス・ケルシーや、NBA・NHLの選手も登場。7月25日の公開以来、8月8日には2週連続でNetflix英語部門のトップ10入りを果たし、すでに4000万人以上が視聴したという。 先週のフェデックス・セントジュード選手権の会場には、劇中で「拘置所に残るよ」と夕食のチキンを食べるために逮捕されたシェフラーの看板を掲げた「チキン屋」が18番ホールに登場。ファンが看板と一緒に写真を撮るなど大人気となっており、まだまだギルモアの話題は続きそうだ。(文・武川玲子=米国在住)