【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の妻、金建希(キム・ゴンヒ)氏を巡る複数の不正疑惑を捜査する特別検察官チームは14日、前日未明に逮捕した金氏の取り調べを逮捕後初めて行った。約4時間の取り調べで金氏はほとんどの容疑に対する供述を拒否した。特別検察官側が記者会見で明らかにした。 当局によると、金氏はこの日午前8時40分ごろ、手錠をかけられた状態で護送車に乗り込み、ソウル南部拘置所を出発。午前9時50分ごろ、ソウル中心部の光化門近くのビルにある取調室に到着した。金氏が特別検察官から取り調べを受けたのは逮捕前の6日に続き2回目。 尹氏夫妻は2022年の大統領選で政治ブローカーのミョン・テギュン氏が世論調査を無償で引き受けた見返りとして、同年の国会議員補欠選で国民の力の金映宣(キム・ヨンソン)前議員が党公認候補に選ばれるよう影響力を行使した疑いが持たれている。 特別検察官側は、世論調査に関する取り調べを進めたが、金氏が供述を拒否したため早く終わったという。18日にも金氏を出頭させ、取り調べを行う予定だ。 同氏は22年4~8月に呪術師を通じて世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の元幹部からダイヤモンドのネックレスや高級バッグを受け取り、その見返りとして教団のカンボジア事業などで便宜を図った疑いや、09~12年に行われた輸入車ディーラー「ドイツ・モーターズ」の株価操作に関与した疑いなどもかけられている。