サンドイッチを投げつけた米司法省の官僚が解雇される。国境取締局職員に食ってかかり逃走

アメリカ・ワシントンD.C.で、税関・国境取締局(CBP)の職員にサンドイッチを投げつけた司法省の官僚が解雇になった。 8月10日にソーシャルメディアに投稿された動画には、ピンクのシャツを着た人物が、ワシントンD.C.に配備されたCBP職員の前に立って激しく言葉を浴びせた後、サブマリンサンドイッチを投げつける様子が映っていた。 この人物はサンドイッチを投げつけた後に逃走し、CBP職員らが後を追っている。 ワシントン・ポストによると、後にこの人物は司法省・刑事局で国際問題を担当する専門家だったことが判明した。 ボンディ司法長官は14日、「この被告が司法省で働いていたという報告を受けました――ただし現在はもう働いていません」とXに投稿し、サンドイッチを投げつけた人物を解雇したことを明かした。 ボンディ長官はこの件について「我々がこの7カ月、司法省再編に取り組む中で直面してきたディープステートの一例だ」と、根拠を示さずに陰謀論に絡めた主張をしている。 ハフポストUS版が入手した裁判文書によると、サンドイッチを投げつけた罪で逮捕されたのは、37歳のショーン・チャールズ・ダン容疑者だ。 ダン容疑者は「私がサンドイッチを投げた」と首都警察に話し、容疑を認めているという。 文書には、ダン容疑者がサンドイッチを投げつける前に「このくそファシストめ!なんでここにいるんだ?私の街にお前らはいらない!」と数分間にわたり叫んでいたとも記されている。 ダン容疑者は、暴行や公務執行妨害の罪で訴追された。有罪になれば、罰金に加えて最大1年の禁錮刑を科される可能性がある。 今回のサンドイッチ投げつけ事件は、連邦職員を大量解雇したトランプ政権とキャリア官僚との間の不協和音が生じていることだけではなく、大統領による州兵の派遣に対するワシントンD.C.住民の反発も浮き彫りにしている。 公式統計によると、ワシントンD.C.の犯罪は2023年から減少している。 しかし、トランプ大統領はワシントンD.C.は犯罪が増加していると主張して数百人の州兵を配置したほか、ホームルール法を発動させて、同地区の警察を連邦政府の指揮下に置いている。 ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。

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