関西六大学野球連盟に所属する大商大の蜷川大捕手(4年=広陵)が30日に開幕する今秋のリーグ戦に出場する見通しであることが20日、分かった。 蜷川は不同意性交容疑で5月21日に兵庫県警に逮捕されたが、神戸地検は6月10日に不起訴処分にした。不起訴処分を受け、大学側は7月25日に蜷川の停学処分を解除。全日本大学野球連盟からの処分は「注意」にとどまっており、関係者によると、蜷川の今秋のリーグ戦出場に支障はないという。 蜷川は13日のオリックス2軍との練習試合(杉本商事BS)で実戦復帰。今秋ドラフト候補の鈴木豪太投手(4年=東海大静岡翔洋)と3回終了までバッテリーを組んだ。監督代行を務める高瀬義和コーチは蜷川について「今回の反省も踏まえ、今まで以上に一生懸命、練習に取り組んでいます」と現状を明かした。 二塁送球1秒75の強肩と勝負強い打撃に定評がある蜷川。昨冬には大学日本代表候補による強化合宿に参加するなど、プロからも注目される選手だ。今春は出場権利があった大学選手権を辞退しただけに、最終学年の秋にかける思いは強い。 連盟記録を更新する8季連続優勝を狙う大商大は、30日の今秋リーグ開幕戦で大院大と対戦(GOSANDO南港)する。