カンボジアを拠点にした特殊詐欺事件で、日本に移送・逮捕された29人が渡航前には互いに面識がなく、広く全国から集められたとみられることが分かりました。 詐欺未遂の疑いで逮捕された日本人の男女29人は、カンボジア・ポイペトの拠点で「かけ子」として特殊詐欺に関わったとみられていて20日、日本に移送されました。 拠点では詐欺の電話の内容や進捗状況を共有していたほか、反省点を言い合うなど、協力しながら犯行に及んでいたとみられていますがその後の警察への取材で29人は渡航前、互いに面識がなく広く全国から集められたとみられることが分かりました。 また、拠点ではそれぞれ偽名で呼び合っていたということです。 警察は、29人の認否を明らかにしていませんがSNSなどで勧誘し、現地へ渡航させた「リクルーター」の存在がいるとみてグループの実態解明に向けて調べを進めています。