楽天IDを不正に入手、提供疑い 高2逮捕 少年グループで指示か

不正に入手した楽天のIDとパスワード(PW)を仲間に提供して不正アクセスを助長したとして、警視庁サイバー犯罪対策課は22日、長野県松本市の高校2年の男子生徒(16)を不正アクセス禁止法違反の疑いで逮捕したと発表した。 警視庁によると、男子生徒はウェブサイトの改ざんや、ネット上での中傷を繰り返す「荒らし共栄圏」と名乗る少年グループのナンバー2とされる。グループは約6万5000件の楽天IDとPWを入手。楽天モバイルのシステムに不正にログインし、スマートフォンの通信回線を契約したとみられる。 逮捕容疑は2024年4月17日、不正に入手した5人分の楽天IDとPWを秘匿性の高い通信アプリ「テレグラム」を使って横浜市の男子高校生(17)=不正アクセス禁止法違反の疑いなどで書類送検=に提供。不正アクセスを助長したとしている。「知りません」と容疑を否認しているという。 警視庁によると、5人分の情報から楽天モバイルの3回線が不正に契約されていた。逮捕された男子生徒は、24年3月末~4月中旬、約2000件のIDとPWを横浜市の高校生に提供し、不正契約を指示したとみられる。 警視庁はこれまでにグループのトップら少年3人を不正アクセス禁止法違反などの疑いで逮捕・書類送検していた。グループはテレグラムを通じて計約100回線を売却し、1回線当たり約1万2000円を得て活動資金に充てていたとみられる。【木下翔太郎】

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