21日、山口県岩国市の山陽道上り線でトラックなど4台が絡み、軽乗用車に乗っていた2人が死亡した事故です。事故当時、道路の補修工事のため速度規制が行われていて、軽乗用車は渋滞で停止していたか、低速で走行していたとみられることが分かりました。山口県警高速隊は、事故で2人を死亡させた疑いで、熊本県荒尾市の運転手の男(65)を、過失運転致死の疑いで現行犯逮捕しています。 21日午後4時15分ごろ、岩国市の山陽道上り線玖珂インターチェンジ付近で「車が事故を起こしていて燃えている」などと目撃した人から警察に通報がありました。 直後に撮影された映像によると、トラックは激しく燃え、その前に軽乗用車が潰れているのが確認されました。警察によると、トラックの前の軽乗用車に乗っていた2人が巻き込まれ、車内に取り残されたままとなりました。 男はトラックを運転中に複数台が関与する事故を起こし、この2人を死亡させた疑いがもたれています。警察の調べに対し「事故を起こし、相手が亡くなったことに間違いない」と容疑を認めているということです。 事故当時、道路の補修工事で速度規制が行われていて、軽乗用車は渋滞で停止していたか、低速で走行していたとみられることが新たに分かりました。また、この事故の影響で山陽道上り線・熊毛-玖珂IC間が通行止めとなりましたが、およそ9時間後の22日午前1時12分に解除されました。 警察では2人の身元の確認を進めるとともに、事故の原因を詳しく調べています。