七尾市内の介護施設で22日、87歳の男が同じ部屋で暮らす93歳の男性を殺害した事件。遺族が石川テレビの取材に応じ「何があったのか分からない」と怒りをあらわにしました。 亡くなった石坂さんの長男： 「意識がないって言われてびっくりした。いきなりそんなことを言われたから。殺意がないとあそこまではできない。素手で殴ったのとは違う。鉄アレイかなんかでぼこぼこに殴られていた」 この事件は、七尾市の介護老人保健施設「寿老園」で22日、この施設に入居している岡田道定容疑者（87）が同じ部屋で暮らす石坂壽さん（93）の頭などを杖などで殴り殺害したとして殺人の疑いで逮捕されたものです。 施設を運営する法人の理事長： 「岡田容疑者は石坂さんとご近所なので面倒を見ていたと聞きました。非常に仲のいい2人だった。ですからそんなトラブルが起こるとは思ってもいなかった」 亡くなった石坂さんの家族によりますと、石坂さんは今年4月に施設に入居していて面会する中で、生活面での不安やトラブルを話したことはなかったそうです。 また、岡田容疑者の自宅は大工だった石坂さんが建てていて昔はよく飲みに行く仲だったといいます。 亡くなった石坂さんの長男： 「何十年も付き合いがある人に殺されるということはいまだに信じられない。何があったかわからない。まるっきりわからない」 警察の調べに対し岡田容疑者は容疑を認めていて警察は遺体の状況から岡田容疑者に強い殺意があったとみて、身柄を金沢地検に送り詳しい動機などを調べます。