2023年に違法薬物事件を起こして廃部になった日本大学(日大)アメリカンフットボール部の後継組織「有志の会」に所属している酒井佑昌選手(20)が26日、東京地裁四方記者クラブで会見し、関東大学リーグに復帰(加盟)する後継組織が2部リーグ所属になったことを不服として、日本スポーツ仲裁機構に申し立てを行った。 日大を巡っては、寮に住む部員が違法薬物所持で23年8月に逮捕されたことなどを受け、同年12月15日付で廃部になった。1940年(昭15)創部で、甲子園ボウルで関東最多21度の優勝を誇った名門フェニックス(不死鳥)が84年の歴史に幕を下ろした。翌24年2月に関東学連からも退会していた。 薬物検査の陰性など一定の参加条件を満たした元部員や新入生は、同5月から「アメリカンフットボール有志の会」として活動。今年6月、関東学連に加盟が承認されて2部Bブロック(最上位リーグの1部TOP8から数えて3部相当)から再出発することになっていた。 大学日本一を決める全日本大学選手権の決勝、甲子園ボウルに挑めるのは最短で2年後となる。酒井選手は甲子園ボウルに間に合わないため、不服を申し立てた。