人けのない場所に面識のない女性を誘い、わいせつな行為をしたとして、金沢中署は26日、金沢市長坂台、公立中学校教員村松八尋(やひろ)容疑者(38)を逮捕した。石川県教委によると、県内の教員の逮捕は今年度初めて。村松容疑者は「手が当たったり触れたりしたのかもしれない」と容疑を一部否認している。 村松容疑者は保健体育の教員として白山市笠間中に勤務していた。 逮捕容疑は6月24日午後8時ごろ、金沢市内のショッピングセンター敷地内で、石川県内の30代女性の体を触るなどのわいせつな行為をした疑い。署によると、村松容疑者が敷地外で女性に声を掛け、人目に付かない裏手に誘い込んだとみられる。 女性が同25日に「性的なことをされた」と金沢中署に被害を届け出た。現場付近の防犯カメラの捜査などから容疑者が浮上した。署は27日にも金沢地検に送致し、動機や余罪を詳しく調べる。 ●県教委「極めて遺憾」 県教委によると、教員がわいせつ関係の容疑で逮捕された事件は昨年度に2件あった。酒井雅洋教育長は「現職の教員が逮捕されたことは極めて遺憾だ。事実関係を確認し、厳正に対処する」とコメントした。 白山市教委は27日午前9時から臨時校長会議を開く。このほか、保護者会の開催などを検討し、生徒の心のケアに努める。