【ソウル聯合ニュース】韓国の韓悳洙(ハン・ドクス)前首相の逮捕状発付の是非を判断する令状審査が27日、ソウル中央地裁で開かれる。早ければ同日中にも結論が出される見通しだ。 尹前大統領による「非常戒厳」宣言を巡る内乱事件を捜査する特別検察官チームは24日、内乱首魁(しゅかい)ほう助や虚偽公文書作成、偽証などの容疑で韓氏の逮捕状を請求した。 非常戒厳を巡り、逮捕状が請求された当時の閣僚は金龍顕(キム・ヨンヒョン)前国防部長官、李祥敏(イ・サンミン)前行政安全部長官に続き3人目。 韓氏は尹氏による違法な非常戒厳宣言を止めずにほう助し、戒厳の手続きを合法に見せかけるため宣言前の閣議開催を建議したほか、戒厳宣言文の法律的欠陥を補完するため戒厳後に宣言文を作成し、後に破棄した疑いが持たれている。 また、戒厳宣言文について知らなかったと憲法裁判所と国会でうその証言をした疑いもかけられている。 特別検察官チームは先月24日、韓氏の自宅や首相公邸などを家宅捜索し、関連資料を押収した。また、韓氏を3度にわたり出頭させ、取り調べを行った。 令状が発付された場合、特別検察官チームが今後、非常戒厳の直前の閣議に出席したそのほかの閣僚らに対し、内乱に加担した容疑を適用するうえで後押しとなるとみられる。