2日前からホテル付近うろつく、標的探していたか 被害者の会社近くに宿泊 神戸女性刺殺

神戸市中央区のマンションで住人の会社員、片山恵さん(24)が刺殺された事件で、兵庫県警に殺人容疑で逮捕された谷本将志容疑者(35)=東京都新宿区=が宿泊していた神戸市内のホテル周辺を事件の2日前からうろついていたことが27日、捜査関係者らへの取材で分かった。 谷本容疑者は今月17日に神戸入りし、片山さんの勤務先近くのホテルに宿泊。翌18日ごろからホテル周辺をうろついていたとみられ、県警は襲撃する女性を物色していた可能性もあるとみて犯行前の足取りや詳しい経緯を調べている。 県警は27日朝、谷本容疑者の東京都新宿区内の勤務先の社員寮の部屋を家宅捜索した。県警の捜査員らがこの日午前5時過ぎ、谷本容疑者の部屋に入り、段ボールなどを持って約2時間後に現場を後にした。事件に関連する証拠資料を押収したとみられる。 寮の部屋は4畳半で、ベッドや冷蔵庫が置かれていた。床には書類が散らばり、飲みかけのペットボトルの飲料や宅配ピザの空き箱が放置されており、雑然とした様子だった。 谷本容疑者が宿泊していたホテル付近の防犯カメラなどには18日ごろから周辺をうろつく様子が写り、19日には片山さんの職場付近で歩く姿などが確認された。事件当日の20日は、片山さんが退勤する前から会社付近をうろついており、襲撃する女性を物色していた可能性がある。 事件は20日午後7時20分ごろ、神戸市中央区磯辺通の9階建てマンションで発生。6階のエレベーター前でこの階に住む片山さんが血を流して倒れているのが見つかり、搬送先で死亡が確認された。

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