参院選買収事件 幹部6人逮捕のパチンコ会社 土浦の店長も投票依頼か 茨城県警が任意捜査

7月の参院選で、自社が運営するパチンコ店従業員に対し、自民党から比例代表で出馬した阿部恭久氏(66)=落選=に投票すれば報酬を支払うと約束をしたとして、警視庁と茨城など7県警の合同捜査本部が26日、公選法違反(買収約束)の疑いで、パチンコ店運営会社「デルパラ」(東京都港区)の社長の男ら同社幹部6人を逮捕した事件で、茨城県内で唯一の系列店「デルパラ1つくば南店」(同県土浦市乙戸)の男性店長も、逮捕された幹部からの指示を受け、20~30代の同店従業員数人に投票を依頼したとみられる。県警はこの店長と従業員をそれぞれ公選法違反の疑いで任意で捜査している。 従業員への報酬は残業代として支払われる計画だったといい、店長は各従業員に口頭で指示の内容を伝えた上で、投票用紙を撮影した写真データをLINE(ライン)などを通じて集約。取りまとめた投票状況の結果はメールで幹部に報告していた。 捜査本部は、同様の手口で全国のグループ店の従業員250人以上に対して組織的な買収が行われていたとみて捜査している。

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