3回に渡って、鉄の棒などをJR呉線の軌道上に差し込んだとして、広島県警は28日、広島県呉市阿賀南の看護助手の男(29)を電汽車往来危険の疑いで逮捕しました。 警察によりますと、男は5月10、24、26日の3回に渡って、長さ1mほどの鉄棒などを用水路やグレーチングに差し込み、電車の往来に危険を生じさせた疑いがもたれています。 警察の調べに男は「やりました」と容疑を認めているということです。 男は、軌道上で鉄の棒を立てるようにして差し込み、3回とも電車が棒に接触。非常停止したということです。 JR西日本からの届け出で事件が発覚。警察は列車のドライブレコーダーや周辺の防犯カメラなどの捜査から男を特定したとしています。警察は動機など、事件のいきさつについて調べています。 JR西日本によりますと、この影響で、延べ27本の電車が最大約30分遅れ、2本が運休するなど計約5000人に影響が出ました。また、電車に棒が接触したことで、連結器のカバーや制御器が損傷したということです。JR西日本の担当者は「危険な行為は絶対にやめてほしい」と話しました。