広島市内の勤務先の小学校の教室で教諭の男(39)が女児にわいせつ行為をしたなどとされる事件で、市教委の処分に向けた手続きが滞っている。わいせつ行為を認めた場合は「一律免職」とする内規があるが、この教諭が3回にわたり逮捕され、面会が遅れているため。主張を十分聞き取れていないという。 教諭は6月30日、誰もいない教室で女児にわいせつ行為をしようとしたとして逮捕された。市教委は7月中の処分を目指したが、さらに2回逮捕される事態に。複数の関係者によると、市教委側は再三にわたり面会を申請。8月にやっと実現したが、行為に及んだ経緯の確認などに手間取っているとみられる。 教諭は8月に不同意わいせつと性的姿態撮影処罰法違反(撮影)、児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)の罪で起訴された。2022年の「教員による児童生徒性暴力防止法」施行を受け、市教委が定めた内規では免職に該当する。確定するまでは給与が払われ続けており、市議会には問題視する声もある。 現場の学校は28日、新学期を迎えた。市教委は被告が担任を務めていた学級に代わりの教員を配置。スクールカウンセラーの派遣回数を増やし、児童の心のケアにも当たる。保護者の不安の声も多く、市教委教職員課は「処分の前提となる事実関係の確認をできるだけ急ぎ、再発防止にも努める」としている。