イエメン首都の国連事務所、フーシが急襲 職員11人を拘束

(CNN) イランを後ろ盾とするイエメンの反政府武装組織フーシが8月31日、イエメンの首都サヌアにある国連事務所を急襲し、職員を拘束した。この前日、イスラエルはフーシの「首相」を殺害したと発表していた。 国連世界食糧計画(WFP)と国連児童基金(ユニセフ)は、31日午前、それぞれの事務所に「地元の治安部隊」が押し入り、職員を拘束したと発表した。 国連のイエメン担当特使ハンス・グランドバーグ氏によると、拘束された国連職員は少なくとも11人。特使は職員の拘束や国連事務所への突入を強く非難している。 国連のアントニオ・グテーレス事務総長もフーシの行為を強く非難し、拘束した職員を即刻、無条件で解放するよう要求。「国連や支援機関の職員が、国連の職務を遂行中に標的にされたり、逮捕されたり、拘束されたりすることがあってはならない」と述べ、「恣意(しい)的に拘束された職員全員の安全を確保して直ちに解放させるため、引き続き尽力する」とした。 フーシによる国連事務所の急襲が、イスラエルの攻撃に関係しているのかどうかは不明。フーシは過去にも国連などの国際機関を標的にしたことがある。 イエメン国営通信によると、国連が支持するイエメン政府のモアマル・エリアニ情報相は、フーシの行為を強く非難した。 一方、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、フーシのアフマド・ラハウィ首相を殺害した28日の空爆について、フーシを標的とする作戦の「始まりにすぎない」と予告した。

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