先月28日、中学3年生の女子生徒が車にはねられました。女子生徒は意識不明となり、現在も回復したとの情報は入っていません。 現場付近ではきょう、緊急の交通取り締まりが行われ、事故の再発防止に向けた取り組みが始まっています。 酒田市亀ヶ崎の事故現場です。きょう午後4時ごろ、中学生の下校時間に合わせ、警察官が交通取り締まりを行い、ドライバーに注意を促していました。 事故が起きたのは先月28日の午後3時ごろです。酒田市亀ヶ崎の信号のない十字路交差点で、横断歩道を渡っていた中学3年生の女子生徒が軽乗用車にはねられました。 女子生徒は病院に運ばれましたが、意識不明となっています。 軽乗用車を運転していたのは医療法人職員の男(62)で、警察は過失運転傷害の容疑で現行犯逮捕し、その後、より罪の重い危険運転傷害の容疑に切り替え身柄を検察に送りました。 ■なぜ危険運転傷害に? 警察が容疑を危険運転傷害とした理由は、事故の形態でした。 当時、現場の交差点では、女子生徒が横断歩道を渡ろうとしていて、1台の車が横断歩道の手前で停車しました。 これをうけ女子生徒は横断歩道を渡り始めます。 その時、男が運転する黒色の軽乗用車が前に止まった車を追い抜かし、横断歩道上にいた女子生徒をはねたということです。 女子生徒は10数メートル飛ばされ、頭などを強く打ち、意識不明の重体になったということです。男は容疑を認めています。 ■現在も回復の情報なく… 事故から4日。現在も女子生徒の容態が回復したとの情報は入っていません。 酒田警察署 交通課 渡邉剛志 課長「いくら信号機や横断歩道があってもドライバーが基本的なルールを守らないと事故は防げません。車の運転手には交通ルールをしっかり守った運転をしてもらいたい」 夏休みが終わり子どもたちの登下校が再開する中起きた今回の事故。警察は交通取り締まりの強化を明言していて、事故防止への決意を感じさせます。