「強い非難に値する」も「悪質性が際立って高いとはいえない」追突事故でケガさせる→乗用車を盗み関東方面に逃走 男(38)に執行猶予付きの有罪判決 高畠町ひき逃げ事件の裁判(山形)

今年4月、山形県高畠町で追突事故を起こし相手にけがをさせたにもかかわらず現場から立ち去り、およそ1か月半後に神奈川県で逮捕された男の裁判の判決公判がきょう開かれました。 山形地方裁判所米沢支部は、男に執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。 判決を受けたのは、本籍が福島県会津若松市で住所不定・無職の男(38)です。 判決によりますと、男は今年4月、高畠町の国道で軽トラックを運転してバイクに追突し10代の男性に大けがをさせたとされています。 しかし、男は救護などを行わないで現場から立ち去り、さらに、近隣から乗用車を盗んで関東方面に逃走したとされています。 ■「相手が死んでしまったと思い…」 これまでの裁判で男は犯行を認め、逃走した理由について、「相手が死んでしまったと思い逃げた」などと話していました。 検察は、男の動機について「罪を免れようとした」などとして懲役2年6か月を求刑。 一方弁護側は、「これまで犯罪とは無縁で反省もしている」などとして執行猶予付きの判決を求めていました。 ■求刑は きょうの判決公判で山形地方裁判所米沢支部の島田壮一郎裁判官は、男の犯行について、「強い非難に値する」とした一方、「悪質性が際立って高いとはいえない」などとして、懲役2年6か月・執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。 その上で島田裁判官は、男に対し「被告は事件後、勤務先を解雇されており、現在、住む場所もない。更生を果たすには一層の努力が必要」と述べ反省を促しました。

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