「絶対に逃さない!」。カーチェイスに終止符を打つ“秘密兵器”が全米で大きな反響を呼んでいます。 ■米警察が逃走車両を制圧 秘密兵器“グラップラー” アメリカ・ミシガン州で逃走中の白い乗用車。捜査車両が近付くと、たちまちひものような物でつながり、逃げられなくなりました。 盗まれたものだという白い車はなおも逃走を試みますが、捜査車両とつながっているため、これ以上進むことはできません。 それでも無理やり加速したところ、なんと後輪が外れてしまいました。 使用された装置の名は「グラップラー」。特殊なネットを対象となる車の後輪と車軸に引っ掛け、捜査車両とつなぐことで逃走を阻止するものです。現在、30を超える州の警察署で採用されているといいます。 開発したのは、アリゾナ州で屋根職人をしていた男性。カーチェイスによる事故を扱ったテレビ番組を見たのがきっかけでした。 開発者 レナード・ストック氏 「この装置が目指すのは、無謀な人間が猛スピードで交差点に進入し、誰かを傷付けるのを止めること」 今回のカーチェイスで当局は盗難車に乗っていた男女3人を逮捕。けが人は報告されていないということです。 ■夜の公園に“警察官の幽霊”その正体は? 警察が導入した“秘密兵器”は、韓国にも。ソウル市内の夜の公園に突然、現れたのは…。 「こんばんは、ソウル中部警察署です」 警察官…ですが、スケスケで、まるで幽霊のようです。 その正体は、等身大のアクリル板にレーザー光線をあてて映し出した立体映像「ホログラム」。繁華街の近くに設置したところ、大きな効果があったといいます。 担当部署の警察官 「導入して、犯罪発生率が22%減った」 地元住民 「ここは飲み屋街なので、酔っぱらってうろつく人たちにプレッシャーを与えて、安全な街に変わる気がする」 この「透ける警察官」、犯罪を防ぐ一方で、最近は観光の目玉にもなっているということです。