空港で荷物を盗まれた!アップルの「AirTag」で追跡、そこで目にした奇妙な光景とは

2021年にAppleが落とし物トラッカー「AirTag」を発売して以来、その有用性を示す個人の体験談は枚挙にいとまがない。しかし、ウェストハリウッド在住のDaniel Scott氏の事例ほど奇妙なものはないだろう。NBC Los Angelesの報道によると、同氏は先週、空港の手荷物受取所でスーツケースが盗まれたことに気づき、緊迫した「宝探し」に身を投じることになった。 それは、同氏がユタ州ソルトレイクシティーからカリフォルニア州ロサンゼルスへ向かう便に乗ったときのことだった。空港で荷物がないことに気づいたScott氏は、いくつのターンテーブルを探し回っても見つからないため、荷物に入れていたAirTagの位置を「iPhone」で特定した。すると、AirTagはライドシェアサービスの駐車場に向かい、空港から出て行っているのが分かった。 「私はすぐにUberの駐車場へと全力疾走した。駐車場に着くと、AirTagはまだ動き続けていて、通りの向こう側に行っていた」とScott氏はNBC Los Angelesに語っている。最終的に同氏はセプルベダ通りと98番通りの交差点近くにある空きビルの前にたどり着いたという。 Scott氏は、荷物がある正確な階や部屋を特定できるほど近くにはいなかったが、Appleの「探す」ネットワークから十分な情報が得られたことで、ロサンゼルス国際空港の警察が盗まれた荷物を首尾よく発見し、犯人逮捕に至った。ビル内にいた容疑者数名もすぐに拘束された。 Scott氏は容疑者が拘束された時の様子について、「私の服を着た男が見えた。私の靴を履き、私のシャツを着て、私のズボンを履いていた」と語った。同氏の荷物は「切り刻まれて」おり、服はビルのあちこちの部屋に散らばっていたという。 AirTagの進化 AirTagは2021年の発売以来、有用で効果的なアップデートが加えられてきた。 Scott氏の事例は、AirTagの核となる機能(アイテムトラッカーとしての機能)をうまく表しているが、過去には、犯罪者が被害者のバッグや車にAirTagを忍び込ませるなど、安全性やプライバシーに関する大きな懸念も提起されてきた。 これに対し、AppleはGoogleなどと提携し、意図しないデバイスがユーザーを追跡している場合にプッシュ通知を送ることで、悪意のある行為に迅速に対処している。 AirTagは現在も、Appleユーザーにとって非常に機能的で不可欠な製品だ。同社は来週、その次世代モデルを「iPhone 17」シリーズと合わせて発表するとみられている。次期AirTagには、バッテリー持続時間の向上や、より正確な位置追跡、改ざん防止機能付きのスピーカーなどのアップグレードが含まれると報じられている。 この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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