アインシュタイン稲田「インスタ乗っ取り犯」逮捕で専門家が指摘 “犯人扱い”した人々の「法的責任」

お笑いコンビ『アインシュタイン』の稲田直樹(40)が9月5日、Xを更新した。 〈先程警察から発表がありましたが、僕のSNSを乗っ取っていた犯人が警察に逮捕されました。今回の件はセキュリティ管理を十分にできていなかったことも原因のひとつだと感じています。その為、色んな方に被害が及んでご迷惑をお掛けしてしまいました。そして沢山の方に不安な思いをさせてしまった事を本当に申し訳ないと思っております〉(一部抜粋) 事の発端は昨年7月下旬、暴露系インフルエンサーのコレコレや滝沢ガレソが“稲田から番組の企画を装ってDMが来た”という女性からの訴えをSNSなどで公開し物議を醸した。 稲田は発覚当初 〈すっごい変な事に巻き込まれました。全く身に覚えがない〉 と投稿し、疑惑を完全に否定していました。さらに、別の投稿では 〈企画を装って変な嘘ついてまであんな事はしません。なぜならおれは口説く時は真っ直ぐ目を見て口説くからな〉 と投稿していた。 逮捕された男は、乗っ取りの常習犯だった可能性も出てきた。 警視庁サイバー犯罪対策課が5日に再逮捕した、住所・職業不詳の久保智成被告は稲田の他、20代のプロスポーツ選手の男性が使うインスタグラムのアカウントに不正アクセスしたとしている。被告は黙秘しているという。 警視庁によると、乗っ取られたアカウントのパスワードは、氏名や生年月日を組み合わせたものだったようで高等な技術というよりは、アナログで稚拙な手口だ。この男は他にも同様の“乗っ取り事件”で3回逮捕起訴されている。。 コレコレ氏は逮捕されたあとXで 〈当時、乗っとり犯か本人か分からないと言いつつ内心は「本人だろ」と僕も粗品もめちゃくちゃ疑っていました。謹んでお詫び申し上げます〉 と投稿。コレコレ氏はYouTubeで配信する際も、不正ログインの可能性もあるという発信はしていたようだ。 ガレソ氏も概要やDMのスクショを公開しており、さらに稲田の文章の特徴である「そうゆう」という言葉も似ているため 〈厳しそうです〉 などと疑いの目を向けていた。 芸人である『霜降り明星』粗品も、毎週ネットニュースを評論する「一人賛否」というYouTubeの動画で昨年8月5日にこの騒動を取り扱っていた。 ◆“犯人扱い”した人への法的責任は 〈稲ちゃんほんまにかわいそう、もうみんなあんま言わんとって〉 と言った直後に 「ただぁ~! う~ん、嘘つけー‼ 信じれるかー‼」 と完全に疑い、 「不正ログインがほんまやったとしても、このDMを送ったのは稲田さんの可能性もあるしな」 と考察していた。 「粗品さんは先輩である稲田さんが女性の敵にならないように、芸人がいじって“おいしくしてあげよう”という気持ちもあったと思います。その後、『パンサー』の向井慧さんがラジオにおいて“聞いた話”として、『本当に稲田さんは乗っ取られたらしい』『乗っ取り犯が見つかったようだ』と話すと、粗品さんは12月に再び“一人賛否”でこの騒動を取り扱っていました。その時も謝るフリをして『ただぁ~!』『うーん、嘘つけー‼』とかぶせていましたね。稲田さんが不憫すぎると思いましたが、個人的にはめちゃくちゃ笑いました」(スポーツ紙記者) これらのノリは、“イジられてなんぼ”の芸人世界と、下手をするとイメージ悪化で仕事や広告などを失う可能性もあり紙一重といえるだろう。 こういったデマを流されたことに対して、稲田は法的責任や損害賠償を請求することはできるのだろうか。『森實法律事務所』の森實健太弁護士に話を聞いた。 「刑事でいえば、インターネット上において、ファンにわいせつ画像を送らせたという事実摘示をしており、これによって社会的な評価が低下することも認識していた可能性があるため、名誉毀損罪(刑法230条)が成立する可能性があります。ただし名誉毀損罪は親告罪のため被害者が告訴をしなければ、起訴等の手続きを行う事ができません。民事については、不法行為として慰謝料等の請求をすることが考えられます。なお、慰謝料はその人の職業に与える影響等の種々の要素によってケースバイケースで 判断されます。過去の例などを平均すると100万円~200万円が相場でしょう」 なにはともあれ“新犯人”は捕まった。あとは稲田との間に軋轢が残らなければいいが――。

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