参政党の神谷宗幣代表(47)が、8日に国会内で行った定例会見で、同党の政治活動に対する妨害行為について言及。「8月だけで合計22回の妨害行為が報告されております」として、問題提起した。 神谷氏は「最近では、参政党が借りている会場に対して、使用をなぜ認めたんだとか使用させるなといったような活動妨害が行われております。先日も大阪の堺市の方でも…あれ1件だけではない。堺市役所の方が別に問題ないということで使用を認めてくださったわけですけど、民間で借りてる小さなレンタルスペースとかですと、人数で来られると対応ができないということで使用をちょっと見合わせてくれないかという形で、会場が使えなくなったという例も数件ございます」と、同党がイベントなどで借りた施設への妨害行為を明かした。 その上で「我々は利用規約にのっとって借りてやっている。我々の政策や思想信条が、自分たちの意見と違うからといって会場を使わせないというふうなことを促すような行動はぜひやめていただきたい」と訴えた。 神谷氏は「我々が、例えば違う政策を持っている団体のところに行って、使わせるなとかそういうことをやったらもう大問題になる。でも、我々がやられているとこれが放置されるのか…というようなところは非常に問題。ぜひ皆さんも、ここは問題意識をもって報道していただきたい」と、取材陣にも呼びかけた。 8月に街頭演説で6件、イベント会場で16件の妨害行為があったといい「プラカードを掲げるぐらいはいいんですけど、トラメガ(トランジスタメガホン)で我々の演説を聞こえないようにするとか、日の丸にバツをつけた旗を振ったりスモークをたいたりというような常軌を逸した妨害行為が行われております。党員と警察の方で協力していただいて、必死に警備しているわけですけども、異常な事態であります」と指摘した。 党員が暴行を受け、妨害者が逮捕された事案があったといい「民主主義に対する妨害。言論の中身はともかく、我々も別にいろんな意見があっていいんだということで批判はしたりしますけど、現地に行って何かをするとか、相手がしゃべれないようにするとか、みんなが聞こえないようにするとかっていうことはしない、絶対に。これを放置しているということはメディアの皆さんにとっても問題だと思いますし、他の政党の皆さんも『これでいいんですか』というふうに私は問いたい」と強調した。 24年4月の衆院東京15区補選をめぐる政治団体「つばさの党」の選挙妨害事件を振り返り「あの時もひどい妨害があった。あの時は本当にメディアが取り上げてくださったことによって警察も動き、その方が逮捕されるというところで幕引きになってその後は沈静化しました。けれども、場所によってはそれよりもひどい妨害がなされている」とした。 神谷氏は「我々はもちろん、暴力に対して暴力で抵抗するわけにいきませんので、言論でしっかり対抗しそして国会でもですね、問題提起しようと思っていますが、今(国会が)休会中なのでそれはできません。だからこういったことが本当に続いていくと、国民同士が暴力で政治的に争うというようなことに発展しかねない。これはメディアの皆さんにもお願いしたいですし、他党の皆さんにも、自分たちがされたらどうなのか、ということであります」と重ねて主張した。 参政党が7月の参政党で「日本人ファースト」のキャッチコピーを掲げたことに「(妨害する)彼らは参政党がヘイトだ、外国人差別だというふうに言ってますが、我々繰り返し言ってますけれども外国人差別はダメです。外国人に対するヘイト発言も我々は党として全く容認しません。移民の政策、人口政策、労働政策…これに問題があると言ってますので、国のいろんな問題が外国人のせいだなんて私たちはひと言も言っていません」と説明した。 「我々は外国人との協力関係をつくっていかないといけないけれども、程度の問題がある。今のままではいけないから見直しましょうと言っていることなのに、それを差別だヘイトだというふうに一方的に理由をつけて叩いていくのは本当に私は卑怯だと思います」と述べた。 神谷氏は「我々の政治的な政策や言論が気に食わないということであれば、ペンの力、言論の力でやっていただくのはいいです。事実に基づいて。けれども、有形力の行使とか騒音で邪魔するとかが正しい抗議なんだというのは間違っている」と声を上げた。 (よろず~ニュース編集部)