米国土安全保障省の広報動画に『ポケットモンスター』登場…「全部ゲットだぜ」

米国土安全保障省(DHS)が、不法移民を取り締まる様子をアニメ『ポケットモンスター』のポケモンを捕まえる場面になぞらえた広報動画を公開し、物議を醸している。 9月23日(現地時間)、国土安全保障省は公式X(旧ツイッター)に「全部ゲットだぜ(Gotta Catch ’Em All)」という文とともに1分間の動画を投稿した。 該当の動画には、日本アニメ『ポケットモンスター』の主人公「サトシ」がポケモンを捕まえるためにモンスターボールを投げるシーンと、DHSが不法移民を取り締まる場面が交互に編集されている。 動画には『ポケットモンスター』の主題歌がBGMに使われ、まるでアニメ映画を観ているような印象を与える。 しかし動画に登場するシーンはかなり暴力的だ。この広報動画の中でDHSは、不法移民を逮捕するために住宅を爆破し、背後から手錠をかけ、武器を見せつけている。 逮捕された人々のマグショット(犯罪者の顔写真)はポケモンカード風に加工され、動画は終わる。 カードによれば、これらの人々の犯罪容疑は殺人から性的暴行、児童虐待まで多岐にわたっている。 この動画を見た一部のトランプ支持者は「不法移民をすべて追放せよ」と支持を示したが、一方では「子どものころに観ていたアニメに残虐な逮捕シーンを差し込み、面白がるようにして描写している」との批判も提起されている。 『ポケットモンスター』の著作権を保有する任天堂は公式な立場を示していない。

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