25日までの1週間で最もアクセス数が多かったのは福島市で携帯ショップの店員が客のスマートフォンにあるSIMカードを盗んだ疑いで逮捕された事件の記事でした。そして季節柄、熊に関する記事にもみなさんの関心が集まっています。今週もさまざまなニュースがありましたが、注目するのは後を絶たない飲酒運転についてみなさんと考えていきます。 受験生死亡事故、注目の判決公判開かれる。今年1月、JR郡山駅前で受験のために大阪府から来ていた当時19歳の女性が飲酒運転の車にはねられ亡くなった事故。この事故で、福島地裁郡山支部は今月17日、車を運転していた郡山市の無職・池田怜平被告に、酒を飲んだ状態で車を運転し、2人を死傷させた危険運転致死傷罪と酒気帯び運転の罪で懲役12年の実刑判決を言い渡しました。事故が起きた当時を振り返ると、現場にはあふれんばかりの花や供物が手向けられ、見知らぬ土地で奪われた若者の死を多くの人が悼みました。そして「飲酒運転は絶対に許してはいけない」。警察も、再発防止の観点からそんな覚悟を持って事故が起きた日と同じ毎月22日に大規模な検問に乗り出しました。 それなのに…。こちらは、今月19日にJR郡山駅前で行われた秋の全国交通安全運動の出動式の様子。そこで、飲酒運転を巡る県内の厳しい状況が明かされました。 ■郡山警察署長 「これほど社会的反響の大きい交通死亡事故が発生したのにも関わらず、いまだに郡山駅周辺や市内各地において、常習性が疑われる飲酒運転の摘発が多い」 悪質な飲酒運転は減っておらず、去年の検挙数と変わっていないのです。県警によりますと、先月末までの飲酒運転の検挙数は190件と、去年の同じ時期と横ばいに。秋の全国交通安全運動をしている今月に入ってからもおととい時点で、すでに16件が検挙されているといいます。受験生の死亡事故を巡っては、今月17日、福島地裁郡山支部で判決公判が開かれ、車を運転していた郡山市の無職・池田怜平被告に、危険運転致死傷罪と酒気帯び運転の罪で懲役12年の実刑判決が言い渡されました。判決を受けて、亡くなった受験生の遺族は次のようなコメントを出しています。 ■遺族のコメント 「裁判所が、危険運転致死傷罪の成立を認め、私達家族の悲しみや、被告人を許せない気持ちを十分酌んでくださったことは良かったですが、それにも関わらず懲役12年というのはあまりに刑が軽いと思います」「私たち家族にとっては大切な娘の命が奪われたのですから到底納得できないものです」「危険運転の罪については更なる厳罰化を強く望むとともに、これ以上私達のような悲しい思いをする家族が出ないことを切に願います」 判決について遺族は「一般社会の考え方に照らし、判決内容は軽いもの」として検察に控訴するよう申し入れています。