海外ドラマ「サンブル川の事件 なぜ凶悪犯罪は見逃されたのか」が NHK BS で11月5日よる11時35分から毎週水曜に放送されることが決まった(全6回)。フランスで2018年に逮捕された犯人は、フランスとベルギーの国境付近のサンブル川のほとりで30年に渡って性的暴行を続けていた。なぜ、この凶悪な犯罪が長年見逃されていたのか。実在の事件をもとに大きな問題を投げかける衝撃の社会派ドラマとなっている。 1988年秋。30代の女性クリスティーヌは、夜明けにサンブル川のほとりで目覚めた。服は乱れ、首や顔には暴行のあとが残っていた。大きなショックを受けながら警察に行ったクリスティーヌは、早朝の出勤途中に背後から男に襲われ、川のほうに連れていかれた後、気を失っていたことを伝えるが、警察は事務的な対応で強盗未遂として処理するだけだった。その後、サンブル川沿いの同じ道で女性が性的暴行の被害に遭う事件が何件も発生する。犯行はすべて早朝に同様の手口で行われていた。だが、警察は事件を重要視せず、類似事件として結びつけることもなかった。時は経ち、1996年秋。被害者が告訴した1件を担当することになった予審判事は、連続事件の可能性に気付くが……。