23億円以上をマネーロンダリング…会社役員の男ら4人逮捕 容疑で福井県警、県内で発生した特殊詐欺の被害金も

福井県内で起きた特殊詐欺の被害金を暗号資産(仮想通貨)に交換しマネーロンダリング(資金洗浄)したとして、福井県警福井南署と組織犯罪対策課は10月1日、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)の疑いで大阪市天王寺区、会社役員の男(53)ら男女4人を9月30日に逮捕したと発表した。同課によると、このグループは2022年9月から少なくとも23億円以上を資金洗浄していたとみられる。 他に逮捕したのは▽同市平野区、会社員の男(36)▽同市中央区、会社役員の女(42)▽松山市、会社役員の男(53)-の3容疑者。同課は4人の認否を明らかにしていない。4人は知人で、大阪市の会社役員の男(53)がグループの中心とみている。 4人の逮捕容疑は、氏名不詳者らと共謀して23年10月26日、詐欺グループが福井市の男性からだました取った28万4500円を国内の複数の銀行口座を経由させて暗号資産に交換するなどして隠匿し、資金洗浄した疑い。 同課によると、資金洗浄グループは暗号資産アプリ内の広告などから、資金を暗号資産に交換する顧客を募り、取引額の7%程度を利益として得ていたとみられる。県警が暗号資産を悪用した資金洗浄グループを摘発したのは初めてという。

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