岐阜・可児の女性死体遺棄した疑い 嘱託殺人事件で起訴の2人再逮捕

岐阜県揖斐川町の山中に女性の遺体を遺棄したとして、県警は2日、別の殺害事件で嘱託殺人と死体遺棄の罪で起訴されていた自営業立花浩二(55)=岐阜市大洞桐が丘1丁目=と、死体遺棄罪で起訴されていた同居の無職、神原美希(35)の両容疑者を死体遺棄容疑で再逮捕し、発表した。県警は2人の認否を明らかにしていない。2人は3度目の逮捕。 捜査1課によると、両容疑者は共謀のうえ、昨年12月14日夜から15日未明にかけて、揖斐川町坂内広瀬の丁子山南側の斜面に、可児市帷子新町1丁目の接客業、野村花織さん(当時33)の遺体を捨てた疑いがある。 今年1月13日午後、狩猟中だった男性から「頭蓋骨(ずがいこつ)が落ちている」との通報があり、事件が発覚。遺体は白骨化して数個に分かれ、一部は雪に埋もれていたという。司法解剖の結果、死後数週間が経過し、死因は不明であるものの、DNA鑑定で野村さんの身元が判明した。 昨年12月15日朝、野村さんについて「14日夕方以降に所在が不明」との趣旨の行方不明届が出されており、県警が行方を捜査していた。防犯カメラの映像などから、両容疑者の関与が浮上した。 野村さんを巡る事件の捜査が続くなか、今年8月、2人が本巣市の山中に愛知県常滑市の女性の遺体を捨てた疑いがあるとして岐阜県警は死体遺棄容疑で逮捕。その後、2人は死体遺棄や嘱託殺人の罪で起訴された。 また、県警は2日、野村さんの遺体を遺棄した事件について、岐阜中署に特別捜査本部を80人態勢で設置した。殺人容疑も視野に捜査を進めるという。(連勝一郎)

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