大麻を所持、栽培したとして逮捕、起訴された栃木県那須地区消防本部の男性消防副士長(29)=休職中=について、同地区消防本部は3日、この男性消防副士長を懲戒免職とし、管理監督者である同消防本部の警防課長(54)を厳重注意、消防長(59)を口頭注意する処分にしたと発表した。処分は3日付。 男性消防副士長は2025年1月から体調を理由に休職中、5月9日に麻薬取締法違反(所持)容疑で逮捕、同29日に起訴された。更に大麻を栽培していたとして6月5日、大麻草栽培規制法違反(栽培)で再逮捕され、同23日に追起訴された。同消防本部には4月に情報が寄せられ確認を進めたが、警察の捜査に影響するため聞き取りは行わず、保釈後の面談では「公判中なので答えられない」という答えで、同消防本部としての事実確認はできなかったという。 同消防本部によると、宇都宮地裁で9月29日にあった初公判で消防副士長は起訴内容を認め、閉廷後の面談でも「裁判の通りです」と話したといい、事実関係の確認が取れたとして処分を決定した。【藤田祐子】