仲間と共謀のうえ、警察官などをかたって大野市内の50代女性など被害者宅に電話をかけ、軒下などに用意させた多額の現金を持ち去りだまし取ったなどとして、金沢市の建設業の男が逮捕されました。 詐欺の疑いで逮捕・起訴されたのは、石川県金沢市の建設業・山本泰輔被告(34)です。 山本被告は仲間と共謀のうえ、去年10月から11月にかけて、警察官や検察官をかたって大野市の50代女性に電話をかけ「あなたの口座からお金が引き出される恐れがある。裁判所で預かる」などとうそを言って、自宅の玄関前に紙袋に入れて置かせた現金1600万円余りを持ち去りだまし取った疑いが持たれています。 山本被告は同じような手口で、今年3月までの1年半の間に、愛媛県や神奈川県などでも犯行を繰り返していた疑いが持たれていて、被害総額は5つの事件で合わせておよそ6300万円に上るということです。 警察の調べに対し、山本被告は「自分が金を取りに行ったのは間違いない」と容疑を認めているということです。警察では、山本被告が所属していたとみられる特殊詐欺グループの実態解明に向けて捜査を進めています。