インド、せき止めシロップ製造会社の経営者逮捕 有害物質混入で17人死亡

[チンドワラ(インド) 9日 ロイター] – インド警察は、中部マディヤプラデシュ州で少なくとも17人の子どもが死亡した、せき止めシロップの製造会社スレサン・ファーマの経営者を8日に逮捕した。現地の警察幹部が9日、ロイターに明らかにした。 この1カ月、せき止めシロップを飲んだ5歳以下の子どもが死亡する事例が発生。そのせき止めシロップには、有毒なジエチレングリコールが許容量の500倍近いレベルで含まれていた。全ての事例がスレサン・ファーマの「コールドリフ」に関連していた。 コールドリフは2日、検査でジエチレングリコールの存在が確認され、すでに一部地域で販売が禁止されている。 インドは、同国で製造したせき止めシロップに関連した子どもの死亡例が報告されたことを受け、2023年に輸出時の検査を厳格化した。今週には、新たに2種類のせき止めシロップを、国内で購入を控えるべき対象に追加した。 世界保健機関(WHO)はインド国内で販売されたシロップ剤に対する検査態勢には不備があり、非公式ルートで輸出されているものも一部あると指摘している。

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