メラニア米大統領夫人、プーチン氏と独自ルートで交渉 連れ去られた子どもの帰還実現

【AFP=時事】メラニア・トランプ米大統領夫人(55)は10日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と独自の非公式ルートを確立し、ロシアに連れ去られたウクライナの子どもたちの帰還を実現したと発表した。 メラニア氏はホワイトハウスでの異例の公式発表で、夫のドナルド・トランプ大統領がアラスカ州でプーチン氏と首脳会談を行った後、数週間にわたり水面下で交渉を続けてきたことを明らかにした。 ロシアが2022年に開始したウクライナ侵攻で家を追われた子ども8人が、過去24時間以内に家族と再会した。 首脳会談の際にトランプ氏を通じて書簡を手渡した後、プーチン大統領が支援に同意したという。首脳会談は、4年目に突入しているウクライナ紛争の解決に向けた進展がないまま終了した。 メラニア氏は記者団に対し、「プーチン大統領が8月に私の書簡を受け取って以来、多くのことが起こった。プーチン大統領は書簡で、私と直接交渉する意思を示し、ロシアにいるウクライナの子どもたちに関する詳細を説明した」「それ以来、プーチン大統領と私は、こうした子どもたちの福祉について、オープンな対話チャンネルを維持してきた」と語った。 スロベニア出身で元モデルのメラニア氏は、「複数回にわたる非公式ルートでの会合や電話会談を双方が誠意を持って行った」「私の代理人は、ロシアとウクライナの間で子どもたちが無事に家族と再会できるよう、プーチン大統領のチームと直接協力してきた」として、「実際、過去24時間で8人の子どもが家族と再会した」と明らかにした。 メラニア氏によると、8人のうち7人はロシアからウクライナに帰還し、残る1人の幼い少女はウクライナからロシアに帰還した。 ウクライナは、ロシアが2022年2月にウクライナ東部と南部の一部地域に侵攻した後、ウクライナの子ども約2万人を連れ去ったと非難。連れ去られた子どもたちの問題を外交上の優先事項としている。 国際刑事裁判所(ICC)は、占領地からの子どもの連れ去りに関与したとして、プーチン氏とマリヤ・リボワベロワ大統領全権代表(子どもの権利担当)に戦争犯罪容疑で逮捕状を出した。 ロシアは、敵対行為の脅威から保護するため、ウクライナの子どもの一部を自宅や孤児​​院から移動させたと主張している。 メラニア氏は声明で、ロシアは連れ去った子どもたちの身元確認のため、経歴や写真などの詳細を共有する「意思を示した」と述べた。 メラニア氏は、より多くの子どもたちが家族と再会できるよう、引き続き尽力していくと述べ、「これは私にとって重要な取り組みだ。共通の目的と永続的な影響に基づいて構築されている」と付け加えた。【翻訳編集】 AFPBB News

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする