「恨みはなかった」見えぬ動機 埼玉の老人ホーム入所者殺害

埼玉県鶴ケ島市の老人ホーム「若葉ナーシングホーム」で入所者の女性2人が死亡した事件は、15日の発生から1週間が過ぎた。いずれも首を絞められ、刃物で複数回刺されており強い殺意があったとみられる。捜査関係者によると、うち1人への殺人容疑で逮捕された元職員木村斗哉容疑者(22)は2人の殺害を認める一方、「恨みはなかった」と供述しており、動機は見えないままだ。 同級生の男性によると、容疑者は中学時代、剣道部に所属。少ない部員同士で楽しそうに騒いでいた姿が印象的だったといい「こんな事件を起こすなんて、信じられない」と話す。 ただ、学校にナイフや彫刻刀を持参し、トイレで他の生徒を脅す出来事もあったといい「不気味で近寄りがたい一面もあった」と振り返る。 容疑者は2023年5月から昨年7月まで施設に介護職として勤務。事件時は、施設から約30キロ離れたアパートで1人暮らしをしていた。 住人の男性によると、事件前の約1週間は雨戸が閉まっており、物音も聞こえなかったという。

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