祈祷師の紹介料名目で現金約600万円をだまし取ったとして、58歳の女が詐欺の疑いで逮捕されました。 逮捕されたのは、愛媛県西条市の無職の女(58)です。 警察によりますと、女は、去年10月から今年2月ごろまでの間、若林区に住む自営業の50代の女性に対し、「悪い霊を浄化する必要がある」などと嘘を言い、実在する有名な宗教家の紹介料名目として、約607万円をだまし取った疑いが持たれています。 事件の詳しい経緯はこうです。 警察によりますと、2人は、去年春、SNSのライブ配信を通じ知り合いました。 この時、2人はどちらも”顔出し”していて、女は女性に対し、「幼いころに守護霊が神様から与えられている」と話し、自称、祈祷師であると説明していました。 その後、女性が家族に不幸があったことから女に相談。 女はテレビ電話などで女性を何度か祈祷しましたが、「私では太刀打ちできない。悪い霊が強大だ」などと言い、メディアにも取り上げられる、有名な宗教家に祈祷してもらう必要があると話したということです。 警察の調べに対し、女は、「事実は全く間違っています。宗教家に人を依頼するなどは話していない」と、容疑を否認しているということです。 女性はほかにも女に約800万円を振り込んでいて、警察は余罪があるとみて調べを進めています。