同居する弟をナイフで切り傷を負わせたとして、福岡県警は29日、兄で自称パート従業員井田徹容疑者(49)=福岡県みやこ町田中=を殺人未遂容疑で現行犯逮捕し、発表した。 自宅内では兄弟の母親井田てる子さん(73)が胸に刺し傷のある状態で見つかり、その後死亡しており、県警は井田容疑者が何らかの事情を知っているとみて調べる。 行橋署によると、逮捕容疑は29日午前3時20分ごろ、自宅で同居する会社員の弟(47)を刃物で殺害しようとして、手のひらに切り傷を負わせたというもの。「まちがいありません」と容疑を認めているという。 親族が「兄弟げんかをしている」と110番通報。駆けつけた警察官が別の部屋で、てる子さんが胸に刺し傷のある状態で仰向けに倒れているのを見つけた。意識がなく、搬送先の病院で死亡が確認された。署は現場から刃体の長さ14・5センチのナイフを押収した。(榎本瑞希)