「客も逮捕すべきだ」 東京で保護の12歳巡り、タイで相次ぐ批判

東京・湯島の違法な性風俗店で12歳の少女が働かされていた事件は、少女の母国タイでも大きく報じられている。交流サイト(SNS)上では、置き去りにした母親や日本人経営者に加え、少女が相手をさせられた60人以上の客にも批判が殺到している。 「こんなひどい母親がいるとは」「意図的な虐待だ。政府は少女に最善のケアをすべきだ」。ニュース報道を受け、SNSにはタイ語でこうした書き込みが相次いだ。 大手紙デーリー・ニューズは、「タイ人少女が母親によって売春目的で東京に売られた衝撃的な事件」と報道。公共放送PBSも「娘を人身売買した母親が逮捕された」と伝え、連日ニュースで取り上げている。 一方、性的な接客を受けた男性客の処罰を日本当局に求める声も目立つ。「サービスを利用した客も逮捕すべきだ。12歳の少女を見れば、誰だって未成年だと分かるはず」「彼らを放置することは日本社会にとっても危険だ」といった意見がSNS上で広がっている。 「北部で多くの山岳民族や農家が娘を売るところを見た」「これは貧困問題で、政府が解決すべきだ」といった投稿も寄せられ、少女の家庭環境に着目して根本的な解決策を求める声も少なくない。【バンコク国本愛】

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