電力供給契約の際に「他より電気代が安くなる」などとうそを言って契約を結ばせたなどとして、電力小売り会社の役員などあわせて4人が逮捕されました。 特商法違反の疑いで逮捕されたのは、「ヱビス電力」という電力小売事業を展開する会社の執行役員・山本晶太郎容疑者(35)ら3人と、山本容疑者らの会社から勧誘業務を請け負っていた会社の社長・好田有人容疑者(30)のあわせて4人です。 山本容疑者らは、去年6月から10月までの間、電力供給契約の勧誘で、京都市山科区や左京区に住む男性ら3人に対し、「他より電気代が安くなる」「年間なら5千円から1万円ほど安く使ってもらえる」などとうそを言って、契約を結ばせた疑いが持たれています。 また、契約の書面を交付しなかったり、不備がある書面を交付したりした疑いも持たれているということです。 警察の捜査で山本容疑者らの契約は、関西電力の月ごとの料金と比較すると、最大で43%割高だったことが明らかになっています。 警察によりますと去年、「電気メーターを交換したので契約変更してください、などと言われ申し込んだが、記載した書類は営業員が持って帰った」といった相談が被害者からあったことで捜査を開始したということです。 警察は4人の認否を明らかにしていません。山本容疑者らは電力事業で全国約34000人と契約していて、警察は余罪がないか慎重に捜査しています。