兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑告発文書問題を追及し、今年1月に死亡した元兵庫県議の竹内英明氏=当時(50)=への名誉毀損(きそん)容疑で逮捕された政治団体「NHKから国民を守る党」党首、立花孝志容疑者(58)が容疑を認める方針であることが14日、分かった。接見した弁護士が同日、ユーチューブで弁護方針を説明した。遺族にも謝罪する方針という。 一方、遺族側の代理人弁護士は、既に示談の申し込みがあり、拒否すると伝えたとしている。 立花容疑者は発言には「真実相当性があった」と主張していたが、一転させた。弁護士は動画で「立花氏の一番メリットになる弁護方針を取るべきだろうということで、当初から自白を勧めていた」とし、「罪を認めて謝罪するべきところは謝罪する」と述べた。 真実相当性は、真実だと信じる十分な根拠のことを指す。元県議の生前に立花容疑者が発信した「(元県議が)警察の取り調べを受けているのは多分間違いない」とする内容について主張を変え、根拠不十分だったことを認める考えとみられる。 弁護士が代表を務めていた法律事務所は、産経新聞の取材に「動画以上の内容については、ホームページなどでお知らせしていく」とした。 兵庫県警は立花容疑者の認否を明らかにしていないが、捜査関係者によると、調べに「発言したことは争わない」と供述しているという。