田久保前市長“ドヤ顔”市長選立候補 伊東市が「注目浴びた」自身の強みは「メンタルの強さ」

学歴を巡る問題で失職した静岡県伊東市の田久保真紀前市長(55)は19日、市内で記者会見を開き、市長選(12月7日告示、14日投開票)に立候補すると正式表明した。自身の強みを問われ、「メンタルの強さ」と回答。「誰が市長としてリーダーシップを取るのがふさわしいか見てほしい」など、言葉通りの強気な発言が飛び出した。 「まだまだやり残した仕事がたくさんある」と意欲十分。学歴問題についての謝罪もそこそこに、注目された経緯を“功績”かのように語り、開き直った発言を繰り返した。 「市が注目を浴びた。観光地なので、前向きな機会と捉えるべき」。立候補を表明した後、名誉毀損(きそん)容疑で逮捕された政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志容疑者(58)が、田久保氏を市の観光大使に起用する考えを示したことにも言及。「観光大使と言わず市長として呼んでいただければ、駅前キャンペーンはもちろん、カメラの前でもお話しする。ぜひ伊東温泉に遊びに来て」と、高まった知名度も利用する考えだ。 市政を停滞させるきっかけとなった学歴問題。卒業ではなく除籍だった東洋大への再入学の可能性については「人生の事案の一つとして考えたい」。さらに「卒業証書」とされる書類を「約19・2秒ほど見ていただいた」と発言したことで、「卒業証書19・2秒」が今年の新語・流行語大賞にノミネート。「経過については静かに見守りたい」と笑いながら答えた。 ただ地方自治法違反容疑で告発されていることを理由に、問題に関する詳細な説明を避けた。「“卒業証書”を警察に提出するのか」という記者の質問には、「答えは差し控える。慎重に対応するのは捜査機関への礼節」と持論を展開。これに記者から「(提出の)意思があるかを聞いていて、捜査に支障を来す問題ではないのでは」と突っ込まれると、「それは詭弁(きべん)」と反論する場面もあった。 出馬表明は6人目。公選法は、首長選での当選には有効投票総数の4分の1以上が必要と定めており、混戦による再選挙の可能性もある。

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