東京大学医学部付属病院の医療機器選定をめぐる贈収賄事件で、逮捕された医師の男がメーカー側から2回の高額な飲食接待を受けていたことがわかりました。 この事件は、東京大学医学部付属病院の医師・松原全宏容疑者(53)が医療機器メーカー「日本エム・ディ・エム」が販売する製品を使う見返りに、寄付金名目で現金を振り込ませ、およそ70万円を受け取ったものです。 その後の捜査関係者への取材で、メーカー側は医療機器を選定できる立場だった松原容疑者に都内の焼肉店で2回、あわせておよそ22万円の接待をしていたことがわかりました。 メーカー側は、接待の前後にそれぞれ40万円の寄付をしていたほか、経費精算では接待の相手を架空の民間医師とすることで、贈賄にあたる行為が発覚しないようにしていたとみられています。