カンボジアの拠点で特殊詐欺に関与していたとして、家庭裁判所に送致されていた19歳の少年について、名古屋家裁は、5日付で少年院に送致しました。 住居職業不詳の19歳の少年は、今年5月、カンボジア・ポイペトの拠点で、長野県警の警察官などをかたり、尾張旭市に住む61歳の女性にうその電話をかけ、現金あわせて200万円をだまし取った疑いなどで逮捕され、その後、家庭裁判所に送致されていました。 名古屋家庭裁判所は、この少年について、5日、第2種少年院に送致し、収容期間を3年間とすると決定しました。 尾田いずみ裁判官は、「組織的犯罪に加担し、非常に高額な被害を生じさせており、社会的影響も大きい悪質な犯行である。本件の重大性に加え、少年の犯罪傾向が進んだ段階にあることを踏まえると、少年を第2種少年院に送致の上、相当長期間、矯正教育を施すことが必要かつ相当と判断した」と結論づけました。