テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月金曜・午前8時)は29日、東大で汚職事件が相次いだことを受け藤井輝夫総長が28日に記者会見で謝罪したことを報じた。 会見では、およそ1万3000人の関係者を調査した結果、倫理規定に反する事案が22件あったことを明らかにしたことを伝えた。 今回の問題は、24日に東大大学院の共同研究を巡り収賄容疑で大学院医学系研究科元教授の佐藤伸一容疑者(62)が逮捕。接待をした一般社団法人「日本化粧品協会」は昨年5月に接待を強要されたとして佐藤容疑者らを損害賠償を求めて提訴していた。外部調査チームによると接待額の合計は900万円以上にのぼるという。接待の多くは高級料理店やキャバクラなどで中には性的サービスを伴う接待もあったことを番組は伝えた。 また番組では、東大病院を巡り医療機器メーカーから賄賂を受け取ったとして医師の松原全宏被告(53)が昨年11月に収賄容疑で逮捕され起訴されたことを伝えた。 さらにスタジオでは、汚職事件が相次いだことで卓越した研究の展開と経済社会に変化をもたらす研究成果の活用が見込まれる大学を政府が認定し大学ファンドによる重点的な支援を行う仕組みの「国際卓越研究大」の認定への影響が懸念されることを伝えた。 これまで公募は2回行われ、2024年度には東北大が、25年度には東京科学大と認定候補として京大が選ばれた。東大は、応募しているが審査が継続しているが今回の汚職事件の影響が懸念される。 今回の事件にコメンテーターを務める元テレビ朝日社員の玉川徹氏は「これは非常に残念な話でですね。まずは今回の佐藤容疑者の個人的な問題というふうなところは大きいんだろうなとは思うんですね」と指摘した。 さらに「問題はですね、国際卓越大学という枠組みなんですけど」とし「以前からずっと指摘しているように、日本というのは基礎研究費が低いんですね、他の国に比べると。例えばドイツにしても、アメリカにしても、中国にしても、ここ20年、30年でものすごい勢いで研究費を増やしてるんですよ。ところが、日本は少ししか増えてないんですね。相対的には、落ちてるようなものなんですよ」と解説した。 続けて「そういうふうな中で優秀な人間は、いっぱいいてもですね。待遇の面とか研究費の面でいい論文が出てこないという状況があるので、それをなんとかしたいってことで、この国際卓越研究大学っていうふうな仕組みで、ここはっていう大学に対してはちゃんと国が支援しましょうっていうふうな仕組みを作ってるところなんですね」とし「当然ながら東京大学も、逮捕された佐藤容疑者以外に真面目にちゃんと研究してる人の方が多いんです。圧倒的に当然ながら。そういう人たちも今回の件で、これまた研究費がその増えると思ってたところが増えないってことになれば、これ日本全体としての損失になると僕は思うんですよ。だからこれは本当にガバナンスがザルだったみたいな話になって、そういう本当に善意の研究者たちがつらい思いをしたり、研究費が使えなくなるっていうふうなことは残念で仕方ない、そうなったら」とコメントしていた。