大好きだった父が突然「親子の縁を切る」、そしてコロナ禍での“自殺” 「創造主」を名乗る占い師の女の逮捕で明かされた「神の国」の真相とは…

2020年8月、和歌山県の海岸で、男性2人の遺体が見つかった。手首にマイクコードが巻かれ、つながれた状態だった。亡くなったうちの1人は、66歳の寺本浩平さん。残された遺書にはこう書かれていた。「コロナで仕事が取れなくなり、私の夢は打ち砕かれました」。死因は溺死。和歌山県警は自殺として処理した。 東京都に住む寺本さんの息子、大介さん(仮名)は、かつては父が大好きだったが、こう思った。「自分を見捨てた最低な父親だ」 それから4年後、状況は一転した。「占い師らが死に関わっているかもしれない」。情報提供を受けた大阪府警の再捜査がスタート。昨年3月、自殺をそそのかした自殺教唆容疑などで、自称占い師の女ら3人が逮捕された。大介さんが直面した父の死の真相は…。(共同通信=長谷夏帆) ▽優しい父だったが… 寺本さんは大手電機メーカーに勤務し、オーディオの開発に携わっていた。転勤が多く大介さんとは離れて暮らしていたが、親子の仲は良かった。秋葉原にオーディオの部品を買いに行ったり、関西の単身赴任先に滞在して大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンを楽しんだり、思い出は尽きない。

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