不審取引のモニタリングで楽天銀行職員が特殊詐欺検知「受け子」逮捕につながる 宮城県警仙台南署が感謝状

宮城県警仙台南署は、特殊詐欺が疑われた取引を通報し「受け子」の逮捕に貢献したとして、楽天銀行(東京)に感謝状を贈った。県警によると、金融機関の不審な取引をシステムが検知するモニタリングに基づく通報が実行役の逮捕に結び付いたケースは県内で初めて。 ■被害者は太白区の60代女性 感謝状贈呈の対象になったのは、仙台市太白区の60代女性が2025年12月、投資詐欺名目で現金1000万円をだまし取られた事件。南署は3月、詐欺の疑いで、女性方を訪れた受け子の男(46)=詐欺罪で起訴済み=を逮捕した。 女性は25年12月上旬、自身の楽天銀行口座から詐欺グループに指定された口座に400万円を送ろうとした。不自然な取引に気付いた楽天銀の担当者が送金理由が分かる文書の提出を女性に求め応じなかったため送金を停止し、警察庁に通報した。 翌日、仙台南署員が女性から事情を聴き、25年10月上旬から計2100万円を送金したことが判明。直前に受け子の男が女性宅を訪問していたことも重なり、さらなる被害を食い止め、男の逮捕に至った。 南署で14日あった贈呈式で、白瀬勲署長が楽天銀福岡センター本部担当役員の松本美加さんに感謝状を手渡した。松本さんは「お客さまの預金を守ることが犯人逮捕につながった」と話した。 楽天銀は昨年8月、警察庁と詐欺被害を防ぐための連携協定を交わし、被害に遭っている可能性の高い口座情報を提供する体制を強化した。口座の履歴をもとに、金額や時間帯などが不自然な取引をシステムが検知している。(吉田千夏、高松直)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする