(CNN) 先週は週明け早々から、トランプ米大統領にとってとんでもない週になった。 わずか24時間のうちにさまざまなことが起きた。保健福祉長官が10代男子の精子が減少する危険性を唱える間、トランプ氏は(またもや)居眠りを始めたようだ。同氏はホワイトハウスを「おんぼろ屋敷」と呼び、ベネズエラを51番目の州にする案に思いを巡らせた(すでに同国首脳を拘束した後のことだ)。インディアナ大学のフットボールコーチ、カート・シグネッティ氏のすぐ隣に立ち、直接顔を見ていたようだが、その直後に同氏をなかなか見つけられなかった。 11日深夜には過激なSNS投稿を連投した。1時間もしないうちに50回以上の投稿と再投稿。普段からとっぴな投稿が多いトランプ氏だが、これは度を越えていた。その中には、2020年大統領選でドミニオン社の投票装置が数百万票を削除したという、とうの昔に誤りが証明された説や、ヒラリー・クリントン元国務長官のメールサーバー問題、デマサイトから引用した共和党上院議員の偽発言、民主党有力者らの不名誉なAI(人工知能)生成画像、黒人についての侮辱的な動画3本(このうち1本には『いつも悪だくみしている…』という字幕がついていた)、オバマ元大統領の逮捕を求める2件の投稿が含まれていた。 懸念を招く類いの行動であることは間違いない。だが来月80歳になるトランプ氏はこれまで、本来の追及を免れてきた。その大きな理由として、同氏が高齢とみなされるよりずっと前から10年以上にわたり、公の場で奇妙な行動を繰り返してきたという背景がある。 実際、トランプ氏のこういう行動に対する採点は甘い。同氏はよく、反対派が「トランプ錯乱症候群」で過敏な反応を示すとぼやいているが、逆に「トランプ感受性低下症候群」とも言うべき風潮の恩恵も受けている。 ただ一方では、米国民が同氏の行動に懸念を強めていることを示す証拠が増えつつある。