球界を揺るがせた薬物事件が、新たな展開を迎えている──。 6月1日、広島県警は、「ゾンビたばこ」と呼ばれる指定薬物のエトミデートを、広島東洋カープの羽月(はつき)隆太郎元選手に渡したとして、自営業の滝口涼介容疑者を医薬品医療機器法違反(指定薬物の授与)の疑いで再逮捕した。滝口容疑者は、5月にもゾンビたばこ所持の疑いで逮捕されていた。 「羽月元選手は、広島市内の自宅でゾンビたばこを吸引したとして、1月に逮捕されました。翌日には、球団から活動停止処分となり、2月には契約解除となりました。5月末の公判では、医薬品医療機器法違反の罪に問われ、その起訴内容を認めました。控訴期限までに不服申し立てをおこなわなかったことで、拘禁刑1年・執行猶予3年の有罪が確定しました。 エトミデートは、体内に入ると短時間で高い効果が出る鎮痛剤で、海外では内視鏡検査や全身麻酔などの医療用として用いられていますが、国内では承認されていません。中枢神経系の興奮や幻覚作用があり、危険性が高く、人体に使用された場合、危害が発生するおそれがあるとされるからです。2024年、沖縄県で違法使用が確認され、2026年になって全国的に波及しました」(社会部記者) しかし、騒動はそれだけでは終わらなかった。 「羽月元選手は公判の場で『周囲にも同じ薬物を使用していた選手がいた』と証言したんです。また5月28日には、TikTokで生配信をおこない、『私を含め6人が同じ人物から(ゾンビたばこを)購入していました』と明かしました。さらに、ライターで炙ったフォークを首に押し当てられるなどのいじめをチーム内で受けたとも語っています。具体的な名前には言及しなかったものの、SNSでは特定騒ぎまで発展する事態になりました。 これを受け、球団側は全選手への聞き取り調査を実施し、球団の寮に住んでいる一部選手に対して尿検査をおこなったことを明らかにしました。現時点では陽性反応が確認された選手はいないようです」(同前) 羽月元選手の主張によると、滝口容疑者から複数人がゾンビたばこを購入していたということだが、この“売人”の滝口容疑者は何者なのだろうか。 「滝口容疑者は、コンサルタント業を営んでいるようです。5月中旬から警察の事情聴取を受けており、逮捕後にも元選手への容疑は認めています。捜査当局はすでに携帯電話を押収し、通信履歴の解析を進めている模様ですが、履歴には複数の関係者とのやり取りが残されていたとの情報もあります。 また、捜査では、SNSでも活動をする著名な若手起業家の名前も浮上しているそうです」(同前) 球界を揺るがした薬物事件は、新たな局面へと進み続けているようだ。