ジャファル・パナヒ監督、欠席裁判の判決は覆らず 禁錮1年

イランの巨匠ジャファル・パナヒ監督が「体制に対するプロパガンダ活動」の罪に問われている件について、イランのテヘラン革命裁判所は禁錮1年の判決を維持した。米Deadlineが報じた。 「シンプル・アクシデント 偶然」の脚本・監督を務めたパナヒの弁護士モスタファ・ニリは、イマン・アフシャリ判事が弁護側の異議を退け、本人不在のまま言い渡された判決を全面的に支持したと発表した。理由として、「体制に反する問題のある映画」を製作したことが挙げられている。 ニリ弁護士はイランのメディア「Emtedad」の取材に対し、「最初の判決で、パナヒはイラン・イスラム共和国に対するプロパガンダ活動に関与した罪により、禁錮1年を言い渡されていた」と説明。この判決は、パナヒがカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した「シンプル・アクシデント 偶然」のプロモーションのため国外に滞在している間に欠席裁判で下されたもの。禁錮1年に加え、2年間の渡航禁止、さらに政治団体および社会団体への加入禁止も含まれている。 ニリ弁護士によると、この判決には20日以内に控訴することができる。 パナヒは長年にわたり、イランの強硬保守派政権当局の標的となってきた。直近では2023年7月、数日前に逮捕された同業の映画監督モハマド・ラスロフとモスタファ・アル=アフマドの所在を確認するため刑務所を訪れた際に逮捕され、同国のエビン刑務所で7カ月を過ごした。 その数日後、イラン当局が、2010年にパナヒへ言い渡されていた禁錮6年の刑を再び執行する方針を決めたことが明らかになった。当時の判決には、20年間の映画製作禁止および渡航禁止も含まれていた。 この罪状と判決は、2009年のグリーン革命で射殺された学生の葬儀にパナヒが出席したこと、さらにその後、同蜂起を背景にした長編映画の撮影を試みたことに関連している。パナヒはハンガーストライキを行った後、2023年2月に釈放された。

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